WHY I OPEN UNSCRIPTED.

なぜ、
UNSCRIPTED.を
開くのか

主催者・平出新之介が、この場をつくる理由。

人生について、真剣に話せる場所がほしかった

UNSCRIPTED.を開こうと思った理由は、私自身が、自分の人生について本気で話せる場所を求めていたからです。

普段の会話で、過去の経験や今大切にしていること、これからどんな人生を送りたいかについて、時間を取って話す機会はほとんどありません。

しかし私は、そうした話こそ、人とする価値があると思っています。

選んでいるようで、選んでいなかった

私はこれまで、自分で人生を選んできたつもりでした。

高校を選ぶときは、自分の偏差値やサッカーの実力で行ける高校を選びました。大学を選ぶときも、自分の偏差値で行ける範囲から選びました。就職先について考えるときも、自分の学歴や経歴で行ける範囲の中から、できるだけ条件の良い場所を探していました。

もちろん、それ自体が間違っているとは思いません。受験とはそういうものでしょう。

ただ、振り返ってみると、私は選択肢を比較していただけで、「自分は何がしたいのか」「どんな人生を送りたいのか」という問いには、十分に向き合っていませんでした。

自分で決めているようで、世の中に用意された基準の中から選んでいただけだったのかもしれません。

評価されない場所で、本気で話してみたかった

就職活動中、イベントやインターンで課題を与えられ、初めて会った人たちと話し合う機会がありました。

同じ課題に向き合い、それぞれの考えを出し合い、チームで一つの答えをつくっていく。その時間が、私は純粋に楽しかったです。たまにこいつなんやねんとはなりますが。

一人では思いつかなかった考えに触れ、自分の意見も相手との対話によって変わっていく。人と真剣に話すことには、これほど面白さがあるのだと感じました。

一方で、そこには「就活で良い評価を得る」という共通の目的があり、人事の方から評価される場所でもありました。

もし、誰かに評価されるためではなく、自分たちの人生という、もっと本質的なテーマについて同じように話し合えたらどうなるのか。

正解を出す必要も、自分を良く見せる必要もない環境で話せたら、もっと面白く、もっと意味のある時間になるのではないか。

それが、UNSCRIPTED.を考えた原点の一つです。

盛り上がるだけでは、満たされなくなった

私は以前から、飲み会のような場所があまり楽しくありませんでした。

周りが楽しそうにしている中で、自分だけが楽しめていないように感じ、「自分はノリが悪いのではないか」「高校生の頃とは変わってしまったのではないか」と悩んだ時期もありました。

友人からも変わったと言われることが増えました。

でも、今は少し違う捉え方をしています。

私が変わってしまったのではなく、楽しいと感じる時間の形が変わったのだと思います。

今の私は、自分の人生で実現したいことや、考えていることがたくさんあります。だからこそ、限られた時間を、ただその場を盛り上げるためだけに使うことに、満足できなくなりました。

かつてはなんとなく参加していた飲み会も、自分の中のイエスがはっきりすればするほど、友人にNOをいう機会が増えました。

盛り上がることだけが、交流ではありません。

自分が考えていることを率直に話し、相手の考えを聞き、自分とは違う価値観に触れる。私は、そうした時間に楽しさを感じます。

人生について話す時間は、純粋に楽しい

たまに、自分とは違う考えを持つ人と出会い、お互いの人生や将来について話すことがあります。

何を目指しているのか。なぜそれを目指すのか。今、何に迷っているのか。これから何を変えたいのか。

そうした話をしていると、自分一人では気づかなかった考えが生まれます。相手の言葉によって、自分の価値観がより明確になることもあります。

私は、この時間が本当に好きです。

そして、同じような時間を求めている人は、私だけではないと思っています。

野心はある。でも、何をすればいいか分からない

何かを成し遂げたい。今のままでは終わりたくない。もっと自分らしい人生を送りたい。

そう思っていても、何を目指せばいいのか、最初の一歩として何をすればいいのか分からない人は少なくないと思います。

明確な夢がないことに、不安を感じている人もいるかもしれません。

UNSCRIPTED.は、すでに夢や目標が決まっている人だけの場所ではありません。

何かしたいけれど、まだ言葉にできない人。今の自分に違和感がある人。自分とは異なる考えに触れてみたい人。

そうした人たちが集まり、考えを言葉にできる場所をつくりたいと思っています。

だから、少人数で話す

UNSCRIPTED.では、4〜5人のグループで、過去・現在・未来について話します。

大人数の前で立派な話をする必要はありません。結論が出ていなくても、話がきれいにまとまっていなくても構いません。

少人数だからこそ、一人ひとりの言葉を聞くことができ、表面的ではない対話が生まれると考えています。

相手の話に正解や不正解をつけるのではなく、「なぜそう考えるのか」を知ろうとする。その中で、自分の考えも捉え直していく。

そのための3時間です。

持ち帰ってほしいもの

この3時間で、人生の答えがすべて見つかるとは考えていません。

無理に目標を決めたり、行動を宣言したりする必要もありません。

ただ、自分がこれまで何を選んできたのか、今何を大切にしているのか、これからどう生きたいのかを考えるきっかけは持ち帰ってほしいと思っています。

誰かの言葉、自分の中に生まれた問い、今まで気づかなかった価値観。

そのどれか一つでも、その後の選択に影響するものが残れば、この会を開く意味があると考えています。

この1日で終わらせない

UNSCRIPTED.を、一度きりのイベントで終わらせるつもりはありません。

まずは年に一度、浜松で大学生の年代の人たちが自分の人生について立ち止まって考える恒例の機会にしたいと思っています。

その先には、毎月のように人が集まり、近況や学んだことを共有し、それぞれの挑戦を応援できる場所をつくりたいです。

情報交換をする人が現れるかもしれません。一緒に何かを始める仲間と出会う人もいるかもしれません。将来、この場所で出会った人たちの中から、共に事業を始める人が生まれる可能性もあります。

同じ考えの人だけで固まる場所ではなく、異なる価値観を持つ人と出会い、自分の視野を広げられる場所にしたい。

東京で私が触れてきたような、目標や問題意識を持つ若者が所属を越えてつながれる環境を、浜松にもつくりたいと思っています。

東京に数ある素敵なコミュニティから、群れて自分の夢を語って満足する無駄な要素をそぎ落とし、本質的にプラスになるコミュニティにしたいです。

主催者として

私は、すでに自分の人生の答えを見つけたから、この会を開くわけではありません。

私自身も迷っています。考えが変わることもあります。何が正解なのか分からないこともあります。

だからこそ、参加者の皆さんと同じ立場で、自分の人生について考えたいと思っています。

誰かが用意した正解に自分を合わせるのではなく、自分が大切にしたいことを、自分の言葉で考える。

UNSCRIPTED.が、そのための最初のきっかけになればうれしいです。

主催者平出 新之介